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2008年4月18日 (金)

嬉しかったこと

 今日、当クリニックに一人の患者様がいらっしゃいました。診察を受けにいらしたのではありません。
 受付でうちの事務と話している声が聞こえました。どこかで聞いたことのある声だなーと考えていたら、「今日は、先生に、お礼の挨拶をしに来たんです。」と言う声が聞こえてきました。その言葉で思い出しました。
 約1ヶ月前に一人の方がひどい腹痛を訴えて、当クリニックを受診されました。その方は当クリニックを受診されるのは初めてでした。
 あまり、詳しくは書けませんが、身体所見とエコーの所見をその場で行い、かなり危険だと言う判断をいたしました。早く高度医療が可能な医療機関で治療しなくてはいけないと思い、さらに、安心してこの方を託せられ、かつ無駄な時間が無く、診察そして治療へと進める所でなくてはと考えました。そういったわけで、私の医局のある東京医科歯科大学附属病院に紹介させていただくことにしました。
 急いだほうが良いという判断をしていたので、病院に直接、電話をかけ、後輩のY医師にこの方の状態を説明し、Y医師に診察してくれるように頼みました。
 さすが、後輩です。Y医師は二つ返事で了承してくれて、「後は任せてください」と、頼もしい限りでした。こうして、この方は大学病院に行かれました。
 詳細は書きませんが、大学で診察:検査をしたところ、非常に危険な状態で、緊急手術となりました。手術前に大学の医師から電話があり「先生、良く、送ってくれましたね。非常に危険な状態です、もう少し遅かったらアウトでしょうね。これから、緊急手術に入ります。詳しいことは、また、後ほど報告します。」と知らされました。
 そして、今日、大学病院で治療をし、無事に退院された、あの時の患者様が私を訪ねてくださいました。今日は先日とは全然違い、顔色も良く、声も張りがありました。そして、「ありがとうございました」と仰ってくださいました。
 一介の町医者ではありますが、このようなことがあると、医者になって良かったと、心底思えるのです。そして、常に努力を怠らずに、正確な診断と判断ができるようでいなければと、改めて誓うのです。
 最近、医療の世界では増える医師への訴訟や医師やナースに暴言・暴力を振るう人が多くなっているとか医療費の抑制政策等、あまり、明るい話がありません。仲の良い勤務医の話を聞くと、医者としての仕事にやりがいや情熱が無くなった、訴訟を避けるために、逃げの消極的な治療に徹しているとか、努力しても全然報われなくて馬鹿らしくなったとか、そういうことばかりです。
 私も、実際、先月の末に、一人の男に理不尽なことを言われそして脅かされて、大変傷ついた体験をしています。(これはHPにアップしていますので、興味のある方はそちらをごらんください。)
 でも、今日の出来事で、自分で言うのも変ですが、【人助け】を今後も全力でしていこうという気持ちを改めて確認しました。
 幸いなことに、私の患者様の大多数は礼には礼を尽くしてくださる良識のある方々です。ほんの少しだけ、非常識の方がいますが、あくまでも本当に少しです。
 この土地に少しでも貢献できるように、日々努力いたしますので、皆様よろしくお願いします。
 

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